「ダーク・ツーリズム」とは?負の遺産を巡る新たな旅
こんばんは。
ともかです!
あなたは「ダーク・ツーリズム」を
ご存知でしょうか?
直訳すると「暗い観光」ということになりますが
その文字通りなのです。
ではなぜ「ダーク・ツーリズム」が
話題になっているのでしょうか。
ダーク・ツーリズムとは
そもそもダーク・ツーリズムとは
「戦争被害や死あるいは
自然災害などに関する体験や
人類の負の歴史などを
対象にした観光」のことを言います。
日本では、広島の原爆ドームや
沖縄のひめゆりの塔などが挙げられます。
必ずしも「観光」=「楽しい」
だけではないのです。
最近では、
・スタディー・ツーリズム
・エコ・ツーリズム
・ペット・ツーリズム
・オルタナティヴ・ツーリズム
などたくさんの観光の仕方があります。
観光の種類がたくさんある中での
1つとして捉えていただけたらと思います。
観光地化する意味とは何か
ところでなぜ
負の遺産をオープンな場にする
取り組みが行われているのでしょうか?
これは今でもなお、審議がなされており
確実には観光地化することが正しい
とは言い切れません。
ですがこの背景には
「ダーク・ツーリズム」を通して
被害を受けた人や場所を悼み
二度と同じ過ちを繰り返さないため
行われているのです。
そして多くの人が訪れることで
その土地の復興支援にも繋がるのです。
観光地化することのデメリット
ところで
「広島の原爆ドームの前で
ピースサインの写真を撮ることは
有りか無しか」
という問題が話題になりました。
そもそもなぜ日本人は観光地で
ピースサインをするのでしょうか。
勝利を示すサインや
平和を祈るサインなど
国によって使われ方が異なります。
日本では楽しさを表現するためとして
使われているのです。
ピースサインをするのはだめという
決まりはありませんが
大きな被害を受けた場所を
前にしてのピースサインは
考えなければならない問題ですね。
このように負の遺産から
気軽な観光地として
世間の見方が変わってしまうことがないよう、
有名になった今だからこそ
対策をしていかなくてはなりません。
観光地化することのメリット
ちなみに
最近、東日本大震災で被災した福島が
「ダーク・ツーリズム対象の地」
として注目を浴び、
年々観光客が増加していることをご存知ですか?
それでもまだ震災前ほどの
観光客数には至りませんが、
直後から比べると
92%ほど回復したのです!
風評被害にも巻き込まれてしまった福島には
この「ダーク・ツーリズム」を
きっかけに少しでも早くかつての活気を
取り戻してほしいばかりです。
決して被災地が存在することは
良いことではありませんが
地域のためのスポットとして
負の遺産は貢献していける資源と
なっているのです。
まとめ
いかがでしたか?
世界遺産検定にもあるように
負の遺産をなんとなく耳にしたことは
あったのではないでしょうか。
そして「ダーク・ツーリズム」と聞いてあまり
良いイメージがわかなかったかもしれません。
ですが実際に訪れ歴史を感じることで
我々祖先が生き抜いた時代を
生で感じることができる
ということが「ダーク・ツーリズム」の
醍醐味なのです。
さらには訪れるということが
その土地の復興や活性化につながるのです。
もしこのブログを読んで興味が湧きましたら
ぜひ一度負の遺産へ足を運んでみてください。
最後までお読み頂きありがとうございました。
ではまた!